- 「湯船とシャワーってどっちが安いの?」
- 「湯船とシャワーって結局どっちを使ったほうが良いの?」
みなさんは「湯船派ですか?」それとも「シャワー派ですか?」
物価がどんどん高くなっていくなかで、湯船とシャワーどっちのほうが安いのか気になりますよね!
節約が気になる一方で、体にとっては実際どっちがよいのかも気になるところです。
夏は暑いからシャワーでもいいんだけど、冬だと寒くて困ってたんだよね!
湯船ためてもいいんだけど、水道代が高くなりそうで結局シャワーになっちゃう!
湯船とシャワーどちらの良いところも知ったうえで、自分にあった入浴方法を選べたら最高ですよね!
この記事では、湯船とシャワーを費用面から比較していきますので、あなたに合った入浴方法を探す判断材料にしてください!
自分のお財布にも体にもやさしい入浴方法をみつけて、毎日のくらしをより豊かにしましょう。
Contents
湯船派?シャワー派?
湯船派とシャワー派はどっちが多い??
湯船派とシャワー派どちらですか?「1年中シャワーしか使わない」「湯船に毎日つかりたい」「季節によってシャワーだけのときも、湯船をわかすときもある」など、人によっていろいろな入浴方法があると思います。
これは、LINEリサーチのお風呂事情に関するアンケートを一部抜粋したものです。
出典:LINEリサーチ 「シャワー派?湯船派?みんなのお風呂事情」
全体としてはシャワー派が52%、湯船派47%と若干多いものの、ほとんど半々の状況です。年代別にみてみると、20代がシャワー派64%、湯船派35%になっており、全世代の中で最もシャワー派が多いです。
実家にいたときは湯船につかってたけど、一人暮らしになってからはわざわざ沸かさなくなったなー!
シャワーのほうが早くお風呂を済ませることができるから、楽といえば楽なんだよね!
一人暮らしの人だと自分ひとりにために、わざわざお湯をわかすのはめんどうだなと思う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。20代は比較的一人暮らしの方も多い世代なので、時間やお金などいろいろな面からシャワー派が多いのは納得です。
湯船派、シャワー派で入浴時間の違いは?
湯船よりシャワーのほうが早くお風呂が終わる気がしますが、実際のところはどうなのでしょう?湯船とシャワーでは入浴時間にどのくらいの差があるのでしょうか?
これは、LINEリサーチのお風呂事情に関するアンケートを一部抜粋したものです。
出典:LINEリサーチ 「シャワー派?湯船派?みんなのお風呂事情」
湯船派の51%が「21分以上」であるのに対し、シャワー派の67%が「20分未満」になっています。30分以上入浴する人が、湯船派は22%ですがシャワー派は10%です。やはりシャワー派より湯船派のほうが入浴時間が長くなっています。
湯船派の半分以上が21分以上入浴してるんだ!せっかくなら湯船にゆっくりつかりたいもんね!
シャワー派の7割は20分未満なんだね!やっぱりシャワーだと髪とか体を洗い終わるとすぐにでるから納得!
湯船とシャワーのお金の違いは??
水道代の違いは??
湯船とシャワーの水道代はどちらが高いでしょうか?湯船のほうがシャワーより水を多く使うイメージがあるので、湯船のほうが水道代は高いのかなという気がしますよね!
はじめに湯船の水道料金を計算します。一般的にひとり暮らし用の浴槽に7~8割水を入れると160~200L、2人向けや広めの浴槽に7~8割水を入れると250~300L入ります。
東京水道局により算出された水1Lあたりの単価はおよそ0.24円です。
水量 | 160L | 180L | 200L | 250L | 270L | 290L |
料金 | 38.4 | 43.2 | 48.0. | 60.0 | 64.8 | 69.6 |
- 一般的な浴槽に7~8割水を入れた場合:38.4~48.0円以上
- 広めの浴槽に7~8割水を入れた場合:60.0~69.6円以上
次にシャワーの水道料金を計算します。これは東京水道局のよくある質問の一部を抜粋したものです。
引用:東京水道局 よくある質問
東京水道局によると3分間シャワーを流しっぱなしにした場合、水の使用量はおよそ36Lです。そのため1分間に12L使用することとして、計算します。また、湯船と同様に1Lあたり0.24円で計算します。
使用時間 | 5分 | 10分 | 15分 | 20分 | 25分 | 30分 |
料金 | 14.4 | 28.8 | 43.2 | 57.6 | 72.0 | 86.4 |
- 1人で20分使用した場合:57.6円
- 2人で20分ずつ使用した場合:115.2円
- 3人で20分ずつ使用した場合:172.8円
- 4人で20分ずつ使用した場合:230.4円
シャワーを使用する時間や湯船にいれる水量によって、どちらが水道代が高くなるか決まります。シャワーを何分つかうと湯船より水道代が高くなるか確認します。
湯船に200L水をいれる場合:1~17分シャワーのほうが安い 18分以上湯船のほうが安い
・2人の場合:1人あたりシャワーを8分以上使用すると湯船のほうが安くなる
・3人の場合:1人あたりシャワーを5分以上使用すると湯船のほうが安くなる
・4人の場合:1人あたりシャワーを4分以上使用すると湯船のほうが安くなる
湯船に270L水をいれる場合:1~22分シャワーのほうが安い 23分以上湯船のほうが安い
・2人の場合:1人あたりシャワーを11分以上使用すると湯船のほうが安くなる
・3人の場合:1人あたりシャワーを7分以上使用すると湯船のほうが安くなる
・4人の場合:1人あたりシャワーを5分以上使用すると湯船のほうが安くなる
え!!シャワー1人で17分以上使うと湯船ためるより高くなるの!?湯船っておもったよりも水道代がかからないんだね!
実は思っているよりも湯船の水道代は高くないんですよ!
ただし・・・シャワーで体や髪を洗うなら、水道代はシャワー分がプラスされてしまいます!
自分だけで湯船のお湯をつかうならそこまで問題はないように思いますが、何人かで使うとなると湯船の水かさが減ってしまうのでシャワーを使わないのは難しいですよね。
ガス代の違いは??
では、ガス代は湯船とシャワーどちらが高いのでしょうか?都市ガスとプロパンガスではガス代が違います。今回は東京ガスとプロパンガスの両方で湯船とシャワーにかかるガス代を計算したいと思います。
まず湯船にかかるガス代から計算していきます。20℃の水を40℃まで温めたお湯を、一般的な浴槽と広めの浴槽の7~8割にためたと仮定します。
水量 | 160L | 180L | 200L | 250L | 270L | 290L |
東京ガス | 61.04 | 68.67 | 76.30 | 95.37 | 103.00 | 110.63 |
プロパンガス | 141.43 | 159.11 | 176.79 | 220.98 | 238.66 | 256.34 |
- 一般的な浴槽:東京ガス61.04~76.30円 プロパンガス141.43~176.79円
- 広めの浴槽:東京ガス95.37~110.63円 プロパンガス220.98~256.34円
都市ガスよりプロパンガスのほうが、1回湯船をためるのに100円くらい高いことにびっくりしました!
1ヶ月で3000円近くガス代が高くなるのかと思うと、地方はプロパンガスが多かったりするので損した気持ちになりますね。
ガス代=40-20(℃)×水量0(L)÷(発熱量(kcal/㎥)×熱効率(80%))×ガス料金(円/㎥)で計算し、小数点第3位以下を切り捨てています。
都市ガスの発熱量を10,750kcal/㎥、プロパンガスの発熱量を24,000kcal/㎥、またガスのエネルギーの80%を温度上昇に使うと仮定し計算しています。
都市ガスの基本料金は164.05円/㎥(2024年7月、東京ガス「一般料金」B表の基準単位料金)、プロパンガスの基準単価は848.6円/㎥(石油情報センターの関東10㎥平均料金(2024年7月))として計算しています。
次にシャワーにかかるガス代を計算していきます。水道代のときと同様に1分間に12L水を使用することとします。
使用時間 | 5分 | 10分 | 15分 | 20分 | 25分 | 30分 |
東京ガス | 22.89 | 45.78 | 68.67 | 91.56 | 114.45 | 137.34 |
プロパンガス | 53.03 | 106.06 | 159.09 | 212.12 | 265.15 | 318.18 |
- 1人で20分使用した場合:東京ガス91.56円 プロパンガス212.12円
- 2人で20分ずつ使用した場合:東京ガス106.06円 プロパンガス424.24円
- 3人で20分ずつ使用した場合:東京ガス159.09円 プロパンガス636.36円
- 4人で20分ずつ使用した場合:東京ガス212.12円 プロパンガス848.48円
下記は湯船とシャワーのガス代をまとめた表です。
ガス代も水道代と同様に湯船をためる水かさや、シャワーの使用時間に応じてどちらの入浴方法が安くすむのかかわります。
下記は、一般的な浴槽にお湯を200L、広めの浴槽にお湯を270Lためた場合、シャワーを何分以上使うと湯船よりガス代が高くなるかまとめたものです。
- 浴槽にお湯を200L入れる場合
シャワーを16分以上使用すると湯船よりシャワーの方がガス代が高くなる - 浴槽にお湯を270Lいれる場合
シャワーを22分以上使用すると湯船よりシャワーの方がガス代が高くなる
ガス代も思ったより湯船は高くないんだね!
1回お湯を沸かしたら、湯船から体や髪を洗うのが安く済ませるポイントだね!!
結局、湯船とシャワーどっちのほうが安くなる?
水道代とガス代を合算した額が、実際にお風呂のときにかかるお金になります。これまで紹介してきた水道代とガス代をそれぞれまとめます。
水道代とガス代を合算した際も、浴槽にためる水かさと入浴時間によって湯船とシャワーどちらが安いか異なります。
- 浴槽にお湯を200L入れる場合
シャワー使用時間1~15分:シャワーより湯船が高い
シャワー使用時間16分以上:湯船よりシャワーが高い - 浴槽にお湯を270Lいれる場合
シャワー使用時間1~22分:シャワーより湯船が高い
シャワー使用時間23分以上:湯船よりシャワーが高い
シャワーを使用する人数が多い場合は20分以上すぐに過ぎてしまうのではないでしょうか?特に冬は寒いのでシャワーだけだと、体が温まるまで時間がかかりますよね!季節に合わせて湯船とシャワーを使い分けると、無理なく節約ができますね!
湯船とシャワーそれぞれのメリット
湯船のメリット
湯船につかると体があたたまりますよね!とくに冬はお金がかかってもいいから湯船につかりたいと思いませんか?そのように湯船ならではのメリットもたくさんあります。
これは、東京ガスが平成28年2月15日に発行した【都市生活レポート「入浴習慣が心身に与える影響~全身浴のすすめ~」】を一部抜粋したものです。
・全身浴を続けることで、心臓・血管への負担を軽減
全身浴を1か月続けると、拡張期血圧、心拍数の値がシャワー浴に比べて低くなる傾向。心臓・血管への負担軽減が期待できる。・全身浴を続けることで、睡眠障害の解消に役立つ
睡眠障害の疑いがある人について、全身浴を1か月続けると、睡眠の質を表す数値が改善。睡眠障害の解消に有効と考えられる。・全身浴を続けることで、緊張を緩和しリラックスする
緊張状態で高くなる「交感神経」の値はシャワー浴の方が高く、リラックスした状態で高くなる「副交感神経」の値は全身浴の方が高くなった。・全身浴を続けることで、ニキビができやすい体質を改善
引用元:東京ガス株式会社 都市生活レポート「入浴習慣が心身に与える影響~全身浴のすすめ~」
全身浴を1か月続けると、中医体質*のひとつ、「湿熱質」を示す値が低下。顔や鼻が脂っぽい、ニキビができやすいなどの体質の改善に役立つと考えられる。
1ヶ月間「シャワー浴」と肩までお湯につかる「全身浴」の効果を比較した結果、全身浴で上記のような結果がでました。
自分がお風呂に入ったときに湯船につかるとリラックスできるなーと思っていましたが、実際に結果として体に良い効果があるんです!
- 最低でも16分以上シャワーを浴びる人は湯船をためたほうが水道ガス代が安い
- 心臓や血管への負担が減る
- 睡眠障害の解消やリラックス効果が得られる
- ニキビができやすい体質を改善できる
湯船は高くなるからいやだと思ってたけど、人によってはシャワーより安いこともあるんだね!
やっぱり健康にも良いし、疲れているときや寒い冬は湯船につかろうかなー!
シャワーのメリット
最近いろいろな機能をもったシャワーがあることをご存じですか?従来のシャワーでは考えられないたくさんの機能があるんです!
- バブルシャワー
ウルトラファインバブルと呼ばれる毛穴やシワより小さな泡が汚れを洗い流す - 浄水シャワー
水道水に含まれる残留塩素を取り除き、髪や肌を塩素のダメージから守る - 節水
水が出る穴を小さくすることにより通常のシャワーヘッドより水圧をあげ節水する
このようにシャワーヘッドには色々な機能があります。1つのシャワーヘッドに複数の機能がある場合もあります。特に高級シャワーヘッドで知られるミラブルなどには複数の機能があります。
これはサイエンス公式通販サイトより「ミラブルzero」の効果を一部抜粋したものです。
引用元:サイエンス公式通販サイト
肌表面温度が平均より上昇するのはビックリしますよね!シャワーだけだと温まりにくいという難点がありましたが、そこを少しでも改善できるシャワーヘッドもあるということです!
- 使用時間が15分以内であれば湯船よりも水道ガス代が安い
- ウルトラファインバブルなどで洗浄力や肌の水分量アップ
- 節水効果があり節約になる
- 残留塩素を低減させることができる
まとめ
今回は湯船とシャワーについて費用を中心に比較してきました。
- シャワーの使用時間や頻度に応じて湯船とシャワーどちらが安いか異なる
- シャワーの使用時間16分以上の場合は湯船のほうが安い
- シャワーの使用時間15分以内の場合はシャワーの方が安い
- 季節に応じてシャワーと湯船の使い分け、併用を検討するとよい
- 湯船には健康面でのメリットも多数
- シャワーヘッドも多機能のものを使用することで美容効果などのメリット多数
水道代、ガス代については正直人によって異なるのでどちらが高いというのは難しいです。自分に合った方を選択したり、場合によってはシャワーと湯船どちらもつかうのもアリだと思います。
暑い季節にはシャワーでパパっとすませたり、疲れた日には湯船でゆっくりとリラックスするのも良いのではないでしょうか。
毎日のお風呂だからこそ節約も気にしつつ、自分をウンと甘やかす時間にしてください!